ガレージハウスコラム
名古屋市でガレージハウスを建てる時のポイント
車やバイクを大事にされている方にとって、愛車を建物中に取り入れる「ガレージハウス」は大きな魅力の一つだと思います。
「ガレージハウス」という言葉自体も一般化され、最近では、雑誌や SNSなどいろいろな媒体でも取り上げられています。
今回は、その「ガレージハウス」を建てる時の注意点などを中心に、より満足できるガレージハウスを建てていただくためのポイントを解説していきたいと思います。
ガレージハウスは建物の中に車庫を取り入れることになるので、別の名称として「ビルトインガレージ」や「インナーガレージ」とも呼ばれています。一般的には、建物の外にガレージスペースを設けてカーポートなどでガレージにするというケースが多いと思うのですが、この「ビルトイン」という形にすることで大きなメリットがあります。
メリット①
愛車を雨風から守る
車やバイクを大事にされる方にとって、とても大きな魅力だと思います。もちろん、カーポートでも雨は凌げますが、台風など風の強い日の雨はどうしても車やバイクを守り切れません。
台風が来ることも珍しくない名古屋市においては、ビルトインガレージであればそんな心配もないということです。
敷地が広ければ、空いているスペースに屋根付きカーポートも可能ですが、名古屋市内のような地価が高いエリアではそれも難しいケースが多く、建物の中にガレージを設ける「ガレージハウス」は愛車を守るための一つの解決策です。
メリット②
防犯性が高い
ガレージの入り口にシャッターを付ければ、防犯性はさらに高まります。名古屋市内に限りませんが、全国的に自動車やバイクの盗難はニュースでも話題になっています。
特に、高級車や希少価値の高い車は、このような盗難も心配ですので、この点の効果は非常に大きいです。
メリット③
ガレージから直接家の中に入れる
雨の日や、重い荷物を下ろす時などは、とてもありがたい効果です。奥様も運転される場合などは、買い物帰りにその効果が強く感じていただけると思います。
メリット④
車庫以外の用途に使える
建物中にあることで、車を置くスペースという以外に、様々な用途に活用できます。
愛車を修理したり、メンテナンスする使い方はもちろん、タイヤや道具を置くスペースだったり、車関係以外のアウトドア用品などの物置スペースとしても充分に活用できます。
メリット⑤
愛車を家の中から眺める間取りが可能
リビングや玄関から、ご自分の愛車をいつでも眺められる間取りも可能です。こんなライフスタイルに憧れる方も多いかもしれません。照明などを工夫すれば、とてもおしゃれで素敵な空間になります。
このように多くのメリットがあるガレージハウスですが、当然デメリットもありますので、そこを注意して計画してほしいと思います。
デメリット①
コストアップになる
多くの方にとって、ここが一番大きなデメリットかもしれません。家族が暮らす建物の中に一定の広さのガレージスペースを確保することになるので、カーポートと比べるとどうしてもコストアップになります。
床や壁などの仕上げは居室よりも簡易で良いかもしれませんが、シャッターも高品質のものは高価なので、それらを含めて上手くコストコントロールすることが大事です。
デメリット②
限られた敷地に「建ぺい率」や「容積率」の条件をクリアしながらプランニングしていくので、敷地の面積などによっては、ガレージの分だけ居室を狭くしなければいけないケースもあります。家族構成やライフスタイルも考慮しながら、優先順位を決めて、バランスよく計画していくことが大事です。
郊外に比べると、名古屋市内は敷地もそれほど広くないので、この点も重要です。
デメリット③
構造的に難しい場合がある
特に、木造で計画する際は、とても大きな問題となります。
ビルトインガレージというのは、建物の中に大きな空間を計画することになりますし、入り口も大きな開口を設けることになります。在来木造工法では、そのことが耐震性を大きく落としてしまう可能性もあるので、要注意なのです。ガレージハウスにすることで、耐震性を向上させるための柱や壁が減ってしまい、結果として耐震性の低い家になることは絶対に避けなければいけません。「東海地震」が予測される名古屋市内においては、特に重要視してほしい部分です。
その課題について最適な対策として、ラウムハウスでは「SE構法」を採用することで対応しています。「SE構法」は少ない柱や壁で大空間大開口が安全に実現できるので、このようなガレージハウスの際にも全く問題なく実現できますのでご安心ください。
これらのメリット・デメリットを考慮したうえで、しっかりと計画してほしいところです。
「SE構法」の詳細はこちら
また、ガレージハウスならではのプランニングや仕様について、少しアドバイスをしたいと思います。
居室との天井高の違いを利用する
ガレージ部分は床がないので、基礎の分だけ高さが取れることになります。車種にもよりますが、天井高自体をそれほど高くする必要がないので、他の居室部分と比べて階高が低くすることが可能です。
その特徴を上手に生かせば、2階部分に段差を生じさせてスキップフロアにすることも、ひとつの提案として有効です。高さ制限や斜線制限等をクリアする意味でもそんな変化のある空間も面白いと思います。
内装を工夫する
ガレージは居室と異なる内装仕上げも面白いと思います。
防火制限等にもよりますが、例えば、合板をそのまま貼ってどこでも釘を打てるようにしたり、天井を貼らずに構造材をそのまま現しにしたりと、様々な工夫も楽しいものです。
断熱する部分を考慮する
ガレージハウスの場合、建物の断熱ラインをどうするかは、しっかりと計画してください。一般的には、ガレージの天井で断熱をして、壁には断熱をしないケースが多いですが、ガレージで作業などをする機会が多いのであれば、エアコンを設置することになるかもしれません。そういうことも見越すのであれば、ガレーの外壁部分にもしっかりと断熱はした方が良いと思います。コストはかかりますが、シャッターも断熱性のある商品もありますので、併せてご検討いただくと良いと思います。
私自身も車が大好きなので、ガレージハウスをご希望されるお客様と打ち合わせをするのはとても楽しいです。その中で、お客様のこだわりを叶える提案と、将来にわたり安心の家づくりを実現していきたいと思っています。
ラウムハウスでは、SE構法という「ガレージハウス」に最適な技術を最大に生かしながら「ガレージハウス」の魅力を発揮し、これからも安心して快適に暮らせる家を実現するお手伝いができればと常々考えています。
ご興味をいただいた方はお気軽にお問い合わせください。