狭小住宅コラム

ラウムハウスが取り組んでいる「狭小住宅」について、様々な角度から解説していきたいと思います。これから「狭小住宅」を建てるお客様にとってお役に立てる情報が発信できたらと思います。

狭小住宅における断熱性能の重要性

近年、省エネや脱炭素などのテーマについて注目が集まっています。
それは建築の分野でも、その重要性は高まってきており、狭小住宅に限らず大事なテーマになりつつあります。
これについて住宅としては、「断熱性能」という性能が大きく関わってきます。
ラウムハウスとしてもこの「断熱性能」については、以前から積極的に取り組んでいるので、基本的な知識も含めてここで解説したいと思います。
これまでも述べたように、狭小住宅においては、限られた敷地条件でも狭さを感じさせない、「空間」をできるだけ広く設計するということが大事だと思います。
特に家族が集まるリビングなどは間仕切り壁などもできるだけ減らして、開放的に設計することで、家族のみなさんの心地よい暮らしが実現できると考えています。
この空間の設計については、構造の性能に大きく関わることは前回でも解説しました。
しかし、断熱性能についても大きく影響するということも是非知っておいてください。
 

「部屋単位で冷暖房する」か「家全体を冷暖房する」か


寒い冬や暑い夏に、冷暖房機器を上手に活用して快適に暮らす考え方としては次の2つの方法があります。
 

A 部屋を仕切って、部屋単位でそれぞれ冷暖房する
B 部屋単位ではなく、家全体が快適になるように冷暖房する

 
一昔前の家の暮らし方ではAが主流でした。冷暖房する時はリビングドアを閉めて、「できるだけリビングだけで快適に過ごす」という考え方です。これは、家の断熱性能が低い場合は、「できるだけ人がいない場所に無駄な電気代やガス代を使わない」という考え方です。
これは設計においても時に悩む要素でもありました。
例えば、リビングに吹き抜けやリビング階段がして開放的に設計したいのだけれど、空気が2階のホールまで筒抜けなので、省エネ効果が低くなり、「電気代やガス代がもったいないということからその設計をあきらめよう」というようなケースも多かったように思います。
敷地が広くて、横の空間だけで広々とした暮らしが可能な家ならともかく、ただでさえ狭いリビングを更に仕切ることで、閉塞感のある暮らしになってしまうのは、設計者としてはできるだけ避けたいところです。
現実に、ラウムハウスでは、吹き抜けやリビング階段は多く採用しています。
 
そこで、重要になるのが、建物そのものの「断熱性能」です。この性能が高ければ、部屋ごとではなく、Bの「家全体を冷暖房する」という考え方でも、省エネで暮らすことができます。吹き抜けのような縦にも開放的な空間を設計して、更にその高い窓から明るい光をリビングに落とすことも可能となります。
こういうことも考えると、あえて狭小住宅には高い断熱性能を求めたいと思うのです。
 

「UA値」について

その断熱性能については、今は数値で示すことが可能となりました。これを知っておいて、是非一定レベルの数値をクリアした家を建ててほしいと思います。
その数値とは「UA値」というものです。
一見難しいように感じるかもしれませんが、ひとつの目安となる基準値なので、そこだけでも知っておくと良いと思います。
UA値は、数値が低いほど性能が高いとされていて、地域によって推奨の基準値が決まっています。ちなみに名古屋市内では、基準値は「0.87」となっています。
しかし、これはあくまでも最低でもクリアしてほしいという基準の数値なので、できればもう少しい上に数値はクリアしておいた方が良いでしょう。
UA値は窓の大きさや間取りによって1棟ごとに異なるのですが、ラウムハウスではそのうえの基準である「ZEH基準」の「UA値0.6」をクリアする断熱性能の家をご提案しています。

 

断熱性能を向上させる方法

断熱性能を向上させるためには、大きく分けて次の3つの方法があります。
 

① 性能の高い断熱材を厚く施工する
② 性能の高いサッシを採用する
③ 窓の大きさを小さくする

 
会社の方針によってこの優先順位は異なりますので、しっかりとお話を聞いておくとよいでしょう。
どうしても壁や屋根よりもガラスのある窓の部分が断熱性能は落ちるので、③を採用して全体のUA値を向上させる会社もあるようです。しかし、これだけを採用してしまうと、光の入らない暗い家になってしまいます。できれば、光や風通しなどをしっかりと考慮して、窓の大きさをうまくコントロールしながら、②のサッシ自体の性能を向上させるという方法が理想だと思います。
 
ちなみに、ラウムハウスでは、壁や屋根には高性能の断熱材である「ウレタン」を現場で発泡して施工する方法を採用し、サッシには「樹脂サッシ+ペアガラス」を採用して、大きな窓も設計しつつ、家全体の断熱性能を向上させるスタイルを採用しています。
もちろん、断熱材を更に厚く施工したり、サッシもトリプルガラスなどを採用すると更に断熱性能は向上します。そこはコストアップの要因にもなりますので、ご予算と相談しながらお客様にとって最適な性能の仕様でご提案しています。
 

「ヒートショック」について

このように、基本的な断熱性能を高めることで、家全体を省エネで快適に暮らすことを可能とします。その結果、開放的な空間を実現できるだけでなく、部屋や廊下などの温度差が少なるので、「ヒートショック」(お風呂などの暖かい場所から廊下なのどの寒い場所に急に移動することで、心臓などに負担が生じて健康を害してしまう現象)のような事故を減らすことができます。特に、廊下やホールなどは直接冷暖房しない空間なので、リビングなどの壁で仕切ってしまうと温度差が生じてしまいます。
健康的な暮らしを実現するためにも、断熱性能を向上させて、リビングなどの仕切りを減らして家全体の温度差をなくすことが大事になってくるというわけです。
少ないエネルギーでも一年中快適で、明るく気持ち良く、健康的な暮らしを実現できる狭小住宅が、これからも数多く建ってほしいものです。
 

ラウムハウス(株)ニシベ  代表取締役 西部豊

 

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